Representative eyes 01

写真集への想い
※注・2009当時に綴られたものです。
10年に一度って云うだけでも、続けるのが難しいイベント。
今回、二度目の主宰を行う事になった。
ここまで大きくなったイベントに確かに達成感と云うものは存在する。
と、同時に難しさも知った。
何故なら次へのバトンを渡しづらくなったからだ。
昨年秋、主宰をしたいと云う申し出があった。
私自身、喜んでお会いした。
しかし、何かが違うのだ。
別に、熱い想いや運営方法、システムの違いなどは良い。そんなものは、主催者の思うがままであっても良いと思う。
考えるゴール地点が違いすぎる。
このイベント、今一度思い起こしてもらいたい。
「写真集」を創り上げること。
ここまでして、はじめてイベントとして成立する。
ある意味特殊。
しかし、他では真似出来ない類いのイベントであるとの自負もある。
そこをおざなりにして、このイベントを開く意味など何もない。
参加者にとっては、当日「草千里」へ来る事が一番の目的になっている事も良く解っているつもりだ。
しかし、運営側は違うはずだ。
ゴール地点である、写真集が出来なかったら、どう思うのだろう。
十年後はあるのだろうか?
そう考えると、足掛け一年で完結するものでは無く、今回の様に時間がないまま進んだとしても、約二年の歳月が流れる事になる。
しかも、イベント終了後の一年は、スタッフは半減、残ったスタッフは皆ほぼ孤独との戦いで写真集を創らなければならない。
その部分の意識をどう持ってゆくのか?
色々な意見があると思う。
しかし、根本は写真集を完成させなければ、失敗なんだと。
完成せずには十年後は出来ないかもしれないし、出来たとしても、もうそれは「草千里x9」ではあり得ないと思う。

2019年追記・おかげさまで2010年に無事写真集を出すことが出来、また今年も草千里が開催されます。
後継者問題は棚上げされたままですが、今回からの有料化に伴い、金銭的プレッシャーから多少開放されそうですので、我こそはという人が現れる日もそう遠くないのでは無いかと期待しています。
©  草千里19公式サイト All Rights Reserved.
PAGE TOP